「この学校に来て私は、誰とも関わる気なんてなかったんです、最初は。
すぐに諦めたんだけどね。

…学校なんて嫌だったの。
人と関わるなんて嫌だったの。

いじめだって始まるしさ。
めんどくさかった。
傷つくとかはなかったけどね。

楽しかったんだ。
ここの学校に来てよかった、と思ってる。
ありがとう。

でも、それも今日でおしまい。」


黙って聞いてくれていたみんなから「えっ!?」っていう驚愕(?)の言葉が聞こえた。



「私、天宮空は




学校を退学します。





……短い間だったけど

ありがとうございましたっ!」


周りの反応を無視して教室を出る。


時雨たちは追ってこようとしてたけど、先生に止められていた。



もうみんなに会うことはない。


だけどこころの中で何度でも言おう。


――ありがとう――