目覚めた時にはすでに10月。
目覚めてからは一度も学校には行っていない。
時雨たちを病室に入れていない。
……外に出たくないんだ。
「空ちゃん、今日も行かないの?」
「行かないよ」
そっか、と先生は悲しそうに言う。
「空ちゃん最近元気ないよね」
「………そうかな?」
全くそんな意識はなかった。
元気ないように見えるのかな?
「俺からみたら、随分と元気がなくなってる。
………理由は、なに?」
「そんな理由、私にはわからない。
自分が元気ないっていうのもわからないくらいだもの。」
「じゃあ、学校に行かない理由は?」
「それ、は………」