「異常がなかったのに帰らなきゃいけない理由はなんだ?」



「それは………」


………そこで止まらないでくれ


「………?」



「……っ疲れさせたくないから!

こういう時はゆっくり休ませたいだろう?

だからだよ」



なるほど。


ちょっとした間が気になるけど、納得だ。


「早く復活してほしいから、あたしは帰るの賛成!」



………みんな同じだと思う。


「じゃあ俺らは帰るから、空のことよろしくお願いします」


俺がそう言うと


「当たり前だろ」


雪斗先生は眉を下げて言ったのだった。