俺ら3人とも救急車に同乗した。
向かうは雪斗先生のいる病院。
ここらで一番大きい病院はそこだから。
俺らはただただ祈るのみ。
――大事に至りませんように――
「3人とも今日はもう帰って」
雪斗先生に言われた。
「いやだよっ!
あたしは空のそばにいたい!」
「俺も!」
「そう言われても……」
「晴も時雨も落ち着けよ」
落ち着いてなんかいられるか!
「まずは空がどうなったか確認するべきだろ?」
「「あ…………」」
一番大事なことを忘れてた。
「氷哉くん、助かったよ」
「いえ、教えてください」
「うん、特に異常はなかったよ」
ホッ、と安心したのは俺だけではないはず。