「告白大会も終わりが近いです!」



ボケーッとしていたら、そんなアナウンスがかかった。


「いよいよ、学校の王子である、柊時雨くんの告白だー!!」



……ついに時雨の番が来た。


どうやら、大トリのようだ。



チクチクッ


あぁ、気づきたくなんてなかった。


気づくつもりもなかった。



………なんで、気づいちゃうかな〜



私は、完全に、時雨が好きだ。



もう、ずっと前から。


時雨、が。



好きで、好きで、どうしようもない。


気づいたら溢れてしまう。


時雨にバレちゃいけない。



だって、時雨には好きな人がいるんだ。