「あんたさ、天宮空だよね?」



……ああ、会いたくない人たちに会ってしまった。


おかげで思い出してしまったじゃない。


私たちの関係が変わってしまったあの日からのことを………


会うというなら、来なければよかった。



「久しぶりだねぇ?」


「まだ、生きてたんだ?」


「楽しそうでムカツクわ」


「蒼の人生奪っといて、よくものうのうと生きられたねぇ?」



よくそんなことが言えるな。


蒼が命がけで守った私、私にはきっと蒼の魂が宿ってる。


それに向かって散々な言葉を投げつけて。


それてよくのうのうと生活してたよね。



………なーんて、言えないんだけど。



「空……あの人たちと知り合いなの?」


晴……ごめん。


「そうだよ。私、行きたい店ないし、あとは3人で回って。」



「ちょっ、空!」


「ごめんっ!

………ばいばいっ」


「空っ!」