……気がついたら、私は病院にいました。
病院に運ばれた時には、みんな死んでいたそうで。
葬式は私じゃできませんでした。
だって、まだ当時小学五年生。
私は、柊グループに天宮グループを任せました。
葬式もしてくれました。
何かあったときは助けあおう、って父が柊さんと約束してたから。
そして……
私には親戚がいませんでした。
要は頼る人が居なかった、ということです。
まぁ、たとえいたとしても、病気を持った子のお守りなんかしたくないでしょう。
そんな時に雪斗先生にある提案をされました。
『この病院に住まない?』
とても有難い提案で、それからこの部屋に住むようになりました。
雪斗先生が私の専属医になったのはその頃。
あの時の私には、全てがありがたいことでした。
でも、やっぱりあの悲劇は忘れることなんかできなかった。
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