「空ちゃん、暇してる?」



「見りゃわかるでしょう」



「それもそうだね」



先生は何が言いたいんだろう?



「雪斗先生。私この部屋にいて、こんなに暇でどうしようもない、ってなるの初めて。時雨たちと仲良くなったからかな?」



「……そうだね。空ちゃんが来ないでほしいって言ったけど、来ないのは寂しいんだ?」



なんでそんなにニヤニヤして言うの…



「学校行きたくないって言ってたのに、もう人とは関わりたくないって言ってたのに。…そんな空ちゃんが……ねぇ?」



「なっ///そっ、れは!」



「あっ、照れてる」笑



あぁ、もう!



雪斗先生にこんなにからかわれるなんて、不覚!



「でも、良かったよ」



なにが?って聞く前に、先生は私に一つ提案した。



「空ちゃん。やっぱり手術しない?……残念だけど、手術しても、もう完治はしない。延命治療になる。それでも、俺は、してほしいと思う。今、楽しいでしょ?生きるの。……少しでも長く生きてほしい。楽しんでほしいんだ。」



手術……か。



完治しないってどういう状態なんだろう?



聞いても多分理解できないけど。


延命治療………か。