「その続きは私もいたから知ってるけど、時雨がどういう気持ちでいたのか私は知らない。続けてくれる?」
深く頷いて話を続ける。
゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*
天宮、という苗字には聞き覚えがあった。
でも、どうしても思い出せなかった。
眉間にシワを寄せて思い出そうと頑張っていると
「柊グループ、と、同じくら、い大きい天宮、グループ、の娘、だよ」
とぎれとぎれになりながらも教えてくれた。
よく見ると、ぼろぼろだった。
「ひとつきいてもいい?」
ぼろぼろになっている理由が知りたかった。
「うん。なに?」
「あの、さ」
言葉が出てこない。
「どう、したの?」
「あっ……」
心配、かけちゃった。
「あの、ね。なんでそんなに……」
どうしても言えなかった。
言葉が続かない。
それでも、空は理解してくれた。
