青空と天気




「その続きは私もいたから知ってるけど、時雨がどういう気持ちでいたのか私は知らない。続けてくれる?」



深く頷いて話を続ける。






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天宮、という苗字には聞き覚えがあった。



でも、どうしても思い出せなかった。



眉間にシワを寄せて思い出そうと頑張っていると



「柊グループ、と、同じくら、い大きい天宮、グループ、の娘、だよ」



とぎれとぎれになりながらも教えてくれた。



よく見ると、ぼろぼろだった。



「ひとつきいてもいい?」



ぼろぼろになっている理由が知りたかった。



「うん。なに?」



「あの、さ」



言葉が出てこない。



「どう、したの?」



「あっ……」



心配、かけちゃった。



「あの、ね。なんでそんなに……」



どうしても言えなかった。



言葉が続かない。



それでも、空は理解してくれた。