青空と天気




……また誘拐された。



監禁部屋に連れてかれた時、俺は目を見開いた。



俺と同い年くらいの女の子がいたからだ。



「君も誘拐されたの?」



女の子に聞いた。



「……うん。何日か前にね」



衝撃的だった。



「ご飯とかは?どうしてるの?」



「……3食くれるよ。死なれたら困るから…ね」



泣きたくなった。



「名前、教えて」



小さい声が聞こえた。



「時雨。柊、時雨」



「柊……柊グループの息子さん?」



……なんでわかったんだろう?と思いつつ頷いた。



「私、は、空。天宮、空。監禁されている間、よろしく」



力なく笑ってその子はそういった。





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