コンコン



病室の戸をノックする人はとても珍しい。



誰だか検討もつかないや。



でも、私に用事があるんでしょ?



「どーぞ?」



ガラガラガラガラ



「……失礼しまーす」



とてつもなく慎重に入ってきたのは……



「空……ごめん。来ちゃった」



晴だった。



「空ちゃんごめん。俺らも来ちゃったんだ……」



氷哉くんと……その後ろに時雨もいた。



「……一体なんのよう?三人揃って。ほっといて、って私言わなかった?」



「それでも。ほっとけないよ。あたし達友達でしょ?」



…………



友達……ねぇ?



「決めつけないで。」



「あたし達は!友達だと思ってる」



「あたし達?ほんとにみんなが思ってるのかね?」



笑わせんな。