ハァ
先生はため息をついて
「うん、表情を見たらわかるよ……本当は許可したくないけどね」
「……やっぱり?」
「でも、いいよ。少しだけなら。……迎えに行くから思う存分泣いといで。誰にも聞かれないよ」
………だって今日は土砂降りだもん
「あーあ。倒れたばっかりだからいつも以上に不安だ」
「危ないと思ったら、迎えに来る前に戻るから」
そう言って私は部屋を出た。
『待ってるよ』
っていう先生の優しくて、少し不安が混ざっているような声を背中に受けて。
゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*
病院の裏口に来た。