とてつもなく泣きたくなった。



ふと、窓の外を見る。



「あ、雨だ」



もう思い切り泣こう。



泣きそうなのをこらえ、雪斗先生を呼ぼうとボタンを……って。



ここはあの部屋じゃないんだった。



どうしようかな……



ガラガラ



「空ちゃん」



タイミングよく雪斗先生がやってきた。



「先生。タイミングいいね。どうしたの?」



先生は少し困ったような顔をして



「タイミングいいってなんのこと?いや、時雨が来てたようだから、今どうしてるのかなって思って……」



「どうやって先生呼ぼっかなーって思ってたところに来てくれたから。」



どうしてるって……見ての通りかな。笑



「……今日は雨だね」



あはは



「先生を呼ぼうとした理由わかっちゃった?笑」