「ま、最初は学校すら行くつもりはなかったけど。」
「でも!今は関わって良かったとは思う。考えは少しだけ変わった。それでも変わらない私の基盤。」
ゴクッ
みんながつばを飲む。
「踏み込む気も踏み込まれる気もない。なんだかんだみんな踏み込まれたくないる部分って、あるでしょ?」
みんな俯いた。
「たからもう私のことはほっといて。それだけ。私なら元気だからお見舞いならもういらない。だいぶ暗くなったし帰りなよ」
顔を上げた雪斗先生に目配せ。
三人を帰らせて
そう目で訴えたの気づくかな?
「ほら、みんな帰れ」
……さすが。
「でも!」
「これ以上いて空ちゃんの体調が悪化したりしたらどう責任取るわけ?」
三人は黙った。
「ほら、早く」
「また、来るから」
時雨がそう言って三人は出て行った。
「もう来んな」
つぶやいた声は風斗先生だけが聞いていた。
あ。明日は雨が降りそうだな。