「風斗とお前の幼なじみ二人が着いたって」
雪斗に電話が入った。
「迎えに行くか?」
雪斗に聞かれた。
迷った。
空のそばにいたい俺の気持ちと、早く空の現状を知りたいだろうみんなの気持ちと。
どっちを優先するべきなんだろうか。
別に雪斗に任せてもいいんだよ。
だけど、俺ならきっと救急車に同乗して近くで空のことを見ていた人から直接聞きたいと思う。
「迷うくらいなら行くぞ」
多分、今の俺が一番欲しい答だった。
「ずっと監視してなきゃいけないほど状態は悪くないから安心しろ」
さすが従兄弟。
俺のことをよく分かってる。
ということで、風斗と晴、氷哉を迎えに行くことにした。