私は東雲莉奈。148cm。

今は11月。

毎朝何故か迎えに来てくれる
幼なじみの加藤裕也を今待ってる。

今日は遅いな. . .

メールも来てないし来るはずなのに. . .

「莉奈ーわるい!」

片手を上げながら裕也は
自転車で走ってきた。

「おそいよー」

「結構待った?」

「うん」

こんなに真冬に女の子を待たせるなんて!

「冷えた?」
そう言って裕也は彼女でもない私を
抱きしめて頭をなでた。

心臓の音が。ヤヴァイね。

182cmも身長がある裕也は

小さな私を包み込んできて
それだけで胸キュンしてしまう!

「相変わらずちびだな」

「うるさぃ裕也が大っきぃだけ」

「自転車、後ろ乗って」

未だに自転車に乗れない私を
毎日後ろに乗せてくれる。


「ちゃんとつかまれよ」

「わかった」



学校〜

「お疲れ様 裕也」

一応感謝してるのでお礼を言った。

「おうw寒いからはよ中はいるぞ」

裕也は昇降口に向かって歩き始めた。
私も着いて行こうと小走りした。

どす

私は見事にこけました♡

「うわww大丈夫かー?w」

裕也のバカ。何笑ってんだし。

「いたい. . .」

「まったくもう」

上から目線すんなし. . .

ひょいっ

「うわあああっ」
裕也に担がれいつもより断然高い目線。
めっちゃ怖い!!!

「まってっ降ろして!怖い!!」

「我慢しなさい」


保健室〜

「あれ?先生いないやん」

「怖かった(泣)」

裕也は消毒液とかを探してきた。

「ちょっと痛いかも」

「無理. . .」

裕也のセーターの裾を引っ張って
痛くしないでアピールをした。

「莉ー奈」

裕也がふとかがんできた。

「ン」