夕暮れさよならアンサー

膝についた砂を払い、鞄をかけ直した。

「ん?アキヒト、手ぇどうしたんダ?」

俺はまた、眉間にシワを寄せた。
やはり、ばれてしまうのか…

「チッ」
「な、なんダ⁉︎怒ってんのカ⁉︎」

仁文は両手を前にし、構える。

「いや、別に怒ってねぇよ。
ムカついただけだ」