夕暮れに染まる教室。
カーテンがゆらゆらとなびく度、
君のその、綺麗な髪もゆらゆらと
なびく。
風にのって、甘い、シャンプーの匂いが
俺の嗅覚を刺激する。

一瞬、気を緩めた俺を見計らったかの
様に、君はその、小さく可愛らしい
口から、声を発した。

「ねぇ…答えを聞かせて?」