「お礼…ね。」







「うん。お礼。」







俺は男の言葉を聞いてフッと小さく笑った。
そして、男が口を開こうとした瞬間。






ドカッ!!!!!





男の鳩尾辺りを思いっきり蹴りあげた。
予想していなかったのか男は、モロに俺の蹴りを食らった。
口から胃液を出し、倒れ込む。







「あっ…がぁ。」








「俺さ、今イライラしてんだよねぇ。でもうん。いいや、あんたがいるしね。」







ニコッと笑顔を見せると男は怯えた様に短い悲鳴を上げ、なんとか体を起きあがらせようとする。
俺は、そんな男の足を払いまた倒れ込ませる。