「ば、化け物だあぁぁぁあ!!」
その声を合図に、バタバタと大きな音を立てて今まで俺の事を囲んでいた男達が走り去る。
俺は、口の端から垂れている血を袖口で拭う。
「…痛ってぇ、最悪。」
あの男、見つけ出してぶっ殺してやる。
最後に俺を殴った男の顔を思い出しながら、拳を握り締める。
「あれーーーん!!」
今度は、後ろからパタパタと足音が聞こえてくる。
後ろを振り向くと、友達の足立 宇宙(アダチ ソラ)が走ってくるのが見えた。
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