ーガチャっ

私と男子生徒は一緒に講堂の扉を開けた。講堂の中はかなり騒がしかった。
どうやら、もう、クラスを発表されたらしい。クラス表を見て確信した。
するといきなり、先生らしき女の人が私と男子生徒の方へ近づいてきた。

「ちょうど間に合って良かったわ!」

それだけ言って驚いている私と男子生徒の腕を掴んで、箱が置いてある机の前まで引っ張っていき、

「この箱に手をいれて、箱にあるクジを引いてね。そのクジにチームの色が書いてあるわ。」

そう言って、私と男子生徒にクジを取るように促してきた。
私と男子生徒は顔を見合わせて、とりあえずクジを取ることにした。

最初に私が引いてみた。でも、その紙の色は…白だったのだ。そう、真っ白だったのだ。

私に続くように男子生徒もクジを引いた。その男子生徒の紙の色も白だった。

すると、先生らしき人は私と男子生徒の真っ白な紙(クジ)を見て凄く驚いたような顔をした。

「…先生?どうしたんですか…?」

私が尋ねたら、先生はかなり驚きながら

「あなた方のクラスはAクラスです。」

それだけ言って去って行った。

私と男子生徒は、とりあえずAクラスに行くことにした。