「何甘えたこと言ってるの? あのね蓮くん…。 一番最初の撮影の時も言った。 私たちはプロなの。 モデルっていう仕事をしてるの。 私たちが載った雑誌を見て、 こんな服が着たい。 こんな髪形にしたい。 こんな物が欲しい。 そう思って貰わなければならないの。 厳しいことを言うようだけど、自分の私情を仕事に挟むことは、プロとして失格よ。 心の中では何を思っても良い。 でも…顔には出したらダメよ!」 そう言って俺の顔を覗き込んだ。