そんな心の叫びなんて、蓮には聞こえる訳もなく、平常心を装いながらリビングへと向かうと… 「奈々さんソファーに座ってて。」 蓮が一言だけ、そう言って…キッチンへと消えていった。 いまだドキドキしている胸を抑えていると… パチッッ と電気が消された。 「…………っっ??」 すると…ケーキを持った蓮が私の元に近づいてくる。 火をつけられたロウソクの灯りが、ユラユラと揺れ… 蓮のキレイな顔を優しく照らす。