「それは仕事だから、しょうがないでしょう?


理解してくれない彼女なら、別れるか…それか…仕事をやめるか、どっちかしかないわよ。」



奈々の厳しい一言に、身の引き締まる思いがした。



そうだ…。


これは仕事だ…。


葵がなんて思うか…じゃなくて、俺は目の前の仕事をやらないといけないんだ。



プロとして…。



「すみません。奈々さん。

さっきの話…聞かなかった事にしてください。

撮影頑張りましょうね。」