.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.. 「………ぇ………ねぇ! 寿人聞いてるのっ?」 ベッドのシーツに包まったままの彼女が不機嫌そうに俺の顔を覗き込んでくる。 奈々さんの事を考えていたら、彼女の話も上の空になっていた俺。 ベッドからおり、タバコに火をつける。 「あぁ…ごめん。ちょっと疲れててさ。それで…何だっけ?」 「だから~うちの会社の上司がムカつくって話!!」 * * * * * * 奈々さんなら…他人の悪口や、仕事への弱音は絶対に吐かない。