そして…写真のデータが入っているというSDカードを渡してくれた。



あぁ…もう本当に宮本さんは、未来を梨花に返そうとしているんだ。



彼女の本気が伝わってくる。



だったら…俺も……




「宮本さん…初めは君のこと本当に許せなかった。

何で真正面から、未来くんに、ぶつからないのかってイライラもした。


でも…正直に言うと、ちょっとだけ…俺って美味しい役回りだな…とも感じるようになってたのも事実。


俺ね…梨花が好きなんだよ。」




そこまで言うと、未来の顔色がサッと曇った。