~~蓮side~~



梨花が帰国した日に、俺の想いを込めてしたプロポーズは…予想通り…撃沈…。


自分の部屋でソファーに横になり、床に転がったままのエンゲージリングのケースを眺める。



気持ちだけが先走って、プロポーズの言葉だけを言ってしまったけど…指輪を梨花の目の前に差し出し、言えば良かったのか?


そうしたら…俺の本気…ちゃんと伝わってたのかな…?




鳴らない携帯を手に取り…メールの画面を開く。




【やっぱり明日から仕事したい】




そう一言だけ打つと…マネージャーに送信した。