「梨花…どうし…「ねぇっっ蓮!!未来…来てないっっ??」」 梨花がエレベーターを降りるなり、俺の姿を見ると、俺の腕を掴みそう言い放った。 「未来くん…来てないよ。 梨花…どうした??何があった??今日…大学の入学式だったんだろ?」 泣きながらここまで来たのだろうか…メイクは崩れてしまっている。 「未来が居ないの!何処にも! 大学にも…家にも…。 友達の所も全部探したのに…!」 「……えっっ??」 俺の腕を掴んだまま泣きじゃくる梨花を連れて…家の中に入った。