俺はスマホを耳に当てながら、マンションを飛び出した。
走りながら、耳に当てた電話の向こうから
『……声も………の?
も………恐がれ…………』
男の声がする…。
梨花のマンションは、俺のマンションから近いと言っていた。
そう考えながら走り、公園の近くに差し掛かった時、
女性の…声にならないような声と、男の怒鳴り声が聞こえる。
声のする方を向いて
俺は…目を疑った。
女性の上に男が跨り、女の髪を掴んで何度も殴っている。
あれは…梨花だっっ!!
急いで駆け寄り、梨花に跨ったままの男を殴り飛ばした。
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