「真依? どうしたの……………………っ!」 私と同じ光景を見た美咲が驚く。 なんか… 何も考えられなくなる。 考えたくない。 でもよく見ればアレが自然体なんだよね。 カッコイイ奴と美人の人… 悔しい… 悔しいけど……お似合いなんだ。 「真依、今日はもう帰ろう」 状況を把握した琴音は私の手を引っ張り 出口へと足を進めた。 デパートを出てしばらく歩く。 そうしてようやく琴音は私の手を離した。