「あ、君が樹琴ちゃんだよね?話は聞いてるよ!」
「えっ!!?は、話!!?」
にこにことした、落ち着いたイケメンが話しかけてきた。何かこいつイケメン臭やばいんですけど!!!!
っていうか話ってなんだ?私が下等生物にしか見えないっていう話か?
そういえば将来の夢がミジンコになることだった友人のT君は元気にしているだろうか。

「あははwそんな緊張しなくていいっすよ!」
割りとがっしりとした、一番男らしいイケメンがさらっとフォローしてくれた。でもそんなこと言われても、こんなイケメンに囲まれてたら本当にビビりますよ!!!!

「自己紹介でもしたら?」
永尾くんがぽつりと呟いた言葉に、いち早く反応した長身のイケメンがばっと手を上げた。

「じゃあ俺!俺からっ!!」
「どうぞどうぞ。」
他の3人は半ば苦笑いで、先にやらせていた。なんだか大人っぽいなぁ。

「どーも!!きよす、清須理巧(キヨスリク)!一応リーダー!よろしくぅ!!」
「いええええぇえぇえええ!!!」
理巧くんの自己紹介に合わせるように、鈴鹿くんが歓声を上げ、吹雪くんもそれに乗っかった。よろしくって言い返すタイミング失ったんだけど、どうしよう。
なんだか、騒いでるように見えて真面目なときは真面目なタイプっぽいな。モテるタイプ。

「えーっと、細い波でさざなみ。細波幸透(サザナミコウスケ)と言います!よろしく!」
「よろしく幸透くん!!」
幸透くんはにっと笑った。細い人ばっかの中で割りとがっしりした人。このメンバーの中にいると、男っぽさが目立って多分モテるな。

「えっと、藤原に海に音でかいと。藤原海音(フジワラカイト)と言います!よろしくお願いします!」
「うん!よろしく!」
海音くんは、人当たりの良さそうな顔でふわっと笑った。社交的で誰にも優しいタイプか。一番変な女に目を付けられそうなイケメンだ。

「えっと、はじめまして、平林真琴(ヒラバヤシマコト)と言います!色々あるかと思いますがよろしくお願いします!」
「よ、よろしくお願いします!!」
れ、礼儀正しい…!!肉食系の女子に付け狙われるタイプだ…。ちっちゃい……真面目だ……かわいい……。


感想。えっと、とりあえず結論=みんなモテそう。