「そっかそっかぁ!!その後仲良くなったもんね!!」
「そうそう、よかったー。」
なるほど、言われてみれば鮮明に思い出せたな。そういえばそれに参加する日にも、父さんが母さんにぞっこんでうざかったから、雪突っ込んでスッキリした覚えがある。
青葉くん以外、いや青葉くんも魚屋さんのときに名前聞いてなかったら、思い出せなかったと思うし、自然に思い出すのは…きっと無理だったんだろうな。
あの時から、みんなイケメンになりすぎている。吹雪くんと青葉くんは可愛いんだけど、なんでそこの二人超絶イケメンになってやがるんだ。永尾くんとか色気もあるし、どういうことだよ。あと足なげぇよ鈴鹿くん。元々おっきかったけどさ!!

「何その憎々しげな顔。」
青葉くんに言われ、私は真顔で答えた。

「何でお前らそんなイケメンなの。」
吹き出す青葉くんと吹雪くんに、ぼんやりとしている永尾くん。それに対し、鈴鹿くんも真顔で言った。

「相変わらず可愛いお前に言われたくない。」
……んん??私と鈴鹿くんの睨み合いが続く。その内、鈴鹿くんがぶふっと吹き出した。内科検診で静かにしてって言われてるのに耐えきれず、吹き出すタイプだね、鈴鹿くん。

そういえば、前の中学校の内科検診で、出席番号順で30秒おきに「ぽっ」って呟いて、先生にバレた人が負けっていうゲームしたなぁ。
1ぽっごとに笑うから、みんな必死に口押さえてたわ。そのせいで、見回りの先生が自分が笑われたんだと思って病み気(笑)になってたなぁ。あぁ懐かしい。

「それでさ!!ちょっと樹琴に相談があるんだけど。」
鈴鹿くんの質問に首をかしげると同時に、青葉母様のご飯に呼ぶ声が聞こえてきた。

「じゃあその相談はご飯のときに!」
私は頷き、部屋を出ていくみんなの後をついていった。