それは、身を凍らされるような冷たい声だった。
電話越しというより、直接耳元で言われているような、そんな気分だった。
俺は反射的にケータイを放り投げてしまった。
そして、逃げるように部屋を飛び出す。
誰でもいい! 助けてくれ!
一階に降りれば、母さんや父さんがいるはずだ。
そうだ、笑われたって、呆れられたっていい!
確かに聞いてしまったんだ!
あの、片目の少女の霊の声を!
俺は階段を駆け下りようとしたが、できなかった。
見てしまったからだ。
階段の下に、あの女の子の姿を・・・・・・
セーラー服を着た女の子だ。
ダラリと伸びた黒い髪で顔が隠れてよく見えないけど、左目の眼帯だけは確認できた。
間違いない、片目の少女だ。
―――歌ができない
呟くような声は離れているのに距離感を感じさせない。すぐ耳元で囁かれているようだ。
まるで、すぐ耳元に片目の少女がいるかのように・・・・・・
電話越しというより、直接耳元で言われているような、そんな気分だった。
俺は反射的にケータイを放り投げてしまった。
そして、逃げるように部屋を飛び出す。
誰でもいい! 助けてくれ!
一階に降りれば、母さんや父さんがいるはずだ。
そうだ、笑われたって、呆れられたっていい!
確かに聞いてしまったんだ!
あの、片目の少女の霊の声を!
俺は階段を駆け下りようとしたが、できなかった。
見てしまったからだ。
階段の下に、あの女の子の姿を・・・・・・
セーラー服を着た女の子だ。
ダラリと伸びた黒い髪で顔が隠れてよく見えないけど、左目の眼帯だけは確認できた。
間違いない、片目の少女だ。
―――歌ができない
呟くような声は離れているのに距離感を感じさせない。すぐ耳元で囁かれているようだ。
まるで、すぐ耳元に片目の少女がいるかのように・・・・・・


