底抜けに明るい声と衝撃に俺は倒れそうになった。
「は、離れろ、三嶋!」
「お、よくわかったね~! さっすが班長くん♪」
俺の目から手を離して、嬉しそうにキャッキャッ喜ぶ三嶋。睨んでも効果なさそうだな。
「あれ~? 呼んだのは霧谷さんと康介くんなんだけどぉ。これはどういうことかなぁ?」
康介も呼ばれていたのか。
「康介は塾だ。俺は霧谷に呼ばれて、まぁ、代役みたいなもんと思ってくれ。つーか、何で俺を呼ばない?」
「だってぇ、班長くんのケータイの番号知らなかったしぃ、どうせなら明日いきなり教えて、驚かそうかな~って、イベントも考えてたんだよ!」
「そんな余計なイベントはいらん。それで、大発見ってのは何だ?」
「そうそう、これこれ!」
そう言って、三嶋は長机の自分の鞄が置いてある所まで駆けていった。俺たちもついていく。
「これ見て」
そう言って三嶋が俺たちに見せたのはあの『片目の少女』のタイトルの本だった。
「それがどうしたんだよ?」
「ほらぁ、あの話覚えてる?」
忘れたいがな。
「あの話の女の子って、この本の主人公だったのよ! たまたま手に取った本がそれだったんで私、びっくりしちゃったぁ!」
興奮した三嶋がはしゃぐ。って、嘘だろ?
いくらなんでも出来すぎだ。偶然、三嶋が話した女の子が、偶然、三嶋が無作為に本棚から取り出した本の主人公だったって・・・・・・
ホラー映画じゃあるまいし。
「は、離れろ、三嶋!」
「お、よくわかったね~! さっすが班長くん♪」
俺の目から手を離して、嬉しそうにキャッキャッ喜ぶ三嶋。睨んでも効果なさそうだな。
「あれ~? 呼んだのは霧谷さんと康介くんなんだけどぉ。これはどういうことかなぁ?」
康介も呼ばれていたのか。
「康介は塾だ。俺は霧谷に呼ばれて、まぁ、代役みたいなもんと思ってくれ。つーか、何で俺を呼ばない?」
「だってぇ、班長くんのケータイの番号知らなかったしぃ、どうせなら明日いきなり教えて、驚かそうかな~って、イベントも考えてたんだよ!」
「そんな余計なイベントはいらん。それで、大発見ってのは何だ?」
「そうそう、これこれ!」
そう言って、三嶋は長机の自分の鞄が置いてある所まで駆けていった。俺たちもついていく。
「これ見て」
そう言って三嶋が俺たちに見せたのはあの『片目の少女』のタイトルの本だった。
「それがどうしたんだよ?」
「ほらぁ、あの話覚えてる?」
忘れたいがな。
「あの話の女の子って、この本の主人公だったのよ! たまたま手に取った本がそれだったんで私、びっくりしちゃったぁ!」
興奮した三嶋がはしゃぐ。って、嘘だろ?
いくらなんでも出来すぎだ。偶然、三嶋が話した女の子が、偶然、三嶋が無作為に本棚から取り出した本の主人公だったって・・・・・・
ホラー映画じゃあるまいし。


