「えっ・・・・と、それは・・・・」
私が答えに迷っている原田と名乗った人が口を開いた。
「瑠衣ーいきなりその質問はダメじゃない?」
「ごめんねーうちの瑠衣が」
「誰がてめーのだ」
それで、とりあえずこの質問は答えなくても良かったのかな?
まあ、助かった・・・。
「で、伊織・・・ちゃん?これからどうするの」
たしかこの人は・・・・中西さんだ。
「どう、する?」
どうする?って、家に帰るしかないでしょ。
私に帰る場所なんてそこ以外ないんだから。
殴られるのも我慢しなくちゃ。
あの家でたら行くとこなんてないから。まだ、高校生だし一人暮らしするお金も持ってないし、第一あの人が許してくれるわけ無いから。
「家、帰れないでしょ?」
私はその言葉に素直に頷いた。
「でも、帰るしかないから・・・・」
「なんで?」
なんでって・・・・、私はあの人から逃げれないの。
逃げられないなら自分から戻ったほうがいいでしょ?マシでしょ?
