「どうするの?」

シャドウがマグマ山を見ながら俺に聞いてきた

「どうするって言ったって進むしかないだろ」

「やっぱり…」

ユウが呆れたように首を振った

なんて失礼なんだ

そして俺達は進んでいった


しばらく進むと
茂みからガサガサと音を立てて何かが俺に襲いかかってきた

プツッ

「った…」

その“何か”は俺の腕にまた何かを刺し何処かへと消え去った

刺された腕を見ると見た目の外傷はなく
小さい髑髏【ドクロ】の様な紋章が刻まれていた

生きたようにドクドク脈打つ髑髏は気味が悪く

まるで、紋章なんかではなく

毒のようなものを入れ込むような

呪いみたいな

そんな感じだった

「おい!大丈夫か!?」

ガクト達が慌ててこっちへやって来る

「大丈夫大丈夫!ほーらほーら!こんなに元気!!」

そう言って俺は皆にジャンプして見せた

なるべく腕は見られないようにブンブン振って

本当は元気なんかじゃない

なんだか頭がクラクラしてガクト達が何人にも見える

腕が痛い
体が痺れてきた
頭がクラクラする

そんな中頭に声が聞こえた

―――おいで

…なに?

―――仲間になろう

…誰なんだよ…

―――おいで…大丈夫だよ

……なんだよ…誰なんだよ…!

―――こっちにおいで









“アレス”