鉄の女には深い愛情を

「まっ！ でも、そういうふうに見てたって事は少しは俺にも興味あったって事だろ？
お前かわいいところあるじゃんか‼︎」


「いや、全然。寧ろ、相手の女の子たち に同情してたわ……」



ギロッと睨まれる


ヒェー、やっぱ怖いじゃんか〜‼︎


「まいっか。これからが俺たちにとっては大事だからなっ！」


とフッと笑った。


そして、色気のある妖艶な表情に変わり
私の髪に手を触れてきた。


いくらこの私でも最上級のイケメンの顔がこんなに近くにあると固まってしまうもので…


雰囲気に流されかけたその時


「たっけお〜‼︎ 天ちゃーん‼︎ご飯できたわよ〜 おりといで〜‼︎」


ズコッと転げた健夫


グッジョブ！！綾ちゃん！！



ヒィー
セーーーーフ‼︎

「行くか、、、」
と健夫がつぶやき


私は慌てて部屋から逃走したが


またもや、今日3回目の手首掴まれる攻撃で引き寄せられて



「待って、忘れものっ」


と私の口にチュッと触れるだけのキスをした。



「ギャーー！！
なにすんのよ！変態男！！！」



「…なにって？
アメリカではこんなの挨拶と一緒だ。
なんなら、きちんとしたやつおみまいしようか？？」



「い いえ、結構です」



やっぱ、こいつアメリカさんでろくな事勉強してないな……