次の日の朝、学校に行きたくないという思いと昨日の楽しい出来事の間で俺は揺れた。学校自体が嫌いな訳では決してない。だが、「学校に行く」という行為がイヤだった。――あいつらの思惑通りになるようで。

  俺はしばらく寝床の中で悶々と悩んだ。悩んだ末に今日は学校に行かないことにした。もうしばらくあの河川敷で過ごして気持ちがもう少し動きそうならヨシカワに相談することにした。