幸せだと思った。

彼女が笑い

僕も笑った

彼女が不安になったら

僕は、となりでそっとよりそった

彼女が泣いたら

僕は、手を握って泣き止むまで背中をさすった。

こんなことが死ぬまで続くと思っていた。

でも、現実は残酷だった。

ある日、彼女は僕にいった。

「私、長くはいきられない体なの」

耳を疑った。

見た目は何も変わらない彼女。

何も変わらない。

他の女性と比べても健康そうな彼女。

「冗談だろ?」

彼女は首をよこにふる。