「…今回の奴等はやけにしつこかったな…そんなにこれが大事なんだろうか」
小さくつぶやきポケットから取り出したのは小さな菱形をした黒色の宝石の付いたネックレス
宝石の周りには細かい装飾が施してあるが、この国ではそれほど珍しくはない
「…はぁ…なんでこんなガラクタのために体張らなきゃいけないんだ」
まぁ、報酬がどデカイもんだったからそれに釣られて受けてしまったが、思ったよりも面倒くさい
今日でどれだけの追っ手から逃れたことか数え切れないほど
疲れる…
だが、もうアレで全て撒いた筈からもう大丈夫だろう
少女は深く溜息を吐き、漸く報酬を貰うべく足を進めたのだった

