白い雛鳥





『う、上⁉︎』

思わず裏返ってしまう声に下っ端は驚き振り返ると、華奢でいながら丸みのある女性特有の滑らかなラインを惜しげもなく密着させ、まるで今からする行為を連想させるような厭らしい腰付きに思わず顔が赤くなるのが分かった

『申し訳ないのですが、生憎純潔は持ち合わせていませんの。どうですか?御二方。わたくしと踊って頂けませんか?』

”踊る”

それを双方は恐らく本来とは違う意味に捉えたのだろうリィナを見つめる視線に熱が絡む


「ん……」

それを皮切りに手を回された男は堪らないというようにやや乱暴に身体を撫で回し、じかに触ろうと背中の紐を解こうと手を掛けた

ハラリと解けた紐は地面に落ち、背中が露わになる

滑らかで吸い付くような柔肌に手を這わしていくうちに段々と息は荒くなり、大胆に綺麗な背中のラインに手を沿わせていく


胸元へ顔を埋めながらゆるゆるとついに下半身へ手を伸ばした

刹那

突然視界が真っ暗になったかと思えばガン、ガンとやや大きな音が二度響き、次に飛び込んできたのは慣れ親しんだ柔らかな匂いで

「…何があっても動くなと言ったはずだが」

「俺があの状況で動かないとでも思いましたか?」

ギュウギュウに抱きつかれて息が苦しいのと身体が痛いで思わず不満げな声を上げるがどうやら今回ばかりは聞く耳を持たない


「どうしてあんなことを…」

「私にとって都合が良かったからだ。相手が油断している隙に手を打とうと考えてた」

まぁ、その前にお前がやってしまったがな

非難の目で見上げればびくりと肩が震えたがこの体勢は意地でも変えないつもりである