「え…っと、何か御用でしょうか?今荷物の整理してて…」
不意に現れた見知らぬ人物に驚き困り果てたような顔で見上げる
『………
嗚呼、驚かせてすまないお嬢さん。ちょっと荷物を調べても良いかね?』
決して下品でない程度の煌びやかな装飾品。膝よりやや上の丈で細かな刺繍の入った上質な翡翠のドレス。背中から腰にかけて巻き付けられている銀色の長いリボンが動く度に軽やかに靡いた
私の身形を暫し舐めるように見つめた後厳つい顔は途端に緩んだ
「え、ええ…構いませんよ?どうぞ」
もう一方が自分の身体に手を伸ばそうとする寸前にさり気なく壁に背中をつけて道をあけてやる
鳥肌が止まらないが口角を上げるのを忘れずに

