外からシャロンの出発するとの声が聞こえ、間も無く馬車が動き出す
シャロンが空けてくれたのか荷物と荷物の間に丁度二人分入れるスペースがあり、私はそこに入り込み、隣にシノが座る
カタコトと荷馬車に揺られながら、シノは徐に口を開いた
「…俺たち隠れて王都に入りたいなんて、一言も言ってないですよね?」
「そうだな」
「明らかに罠の臭いがします‼︎良いんですか⁉︎」
先程からこの問いを聞きたくて仕方なかったのだろう
苛立っているのか尻尾がバンバン地面に叩きつけられている
「良いも何も、こいつらに乗せてもらうのが一番手っ取り早いし、他に良い案も見当たらない」
「でもっ…」
まぁ…無いこともないんだが、シノがいるためあまり無茶な事は出来ない
これでも同行させた責任は持っているつもりだ。最悪の事態は避けたい
「…分かりました」
グッと言葉を噤み明らかに不服そうな顔で渋々頷くと、くるりと背を向け私の方へ倒れ込んだ
所謂、膝枕というやつで流石に思わず声を上げる

