白い雛鳥



ネルとシノはチラリとこちらを見やるが私はプイッとそっぽを向く

残念ながらこれは機密事項だ。話すわけにはいかない

「また言えないこと…ですか」

「…そうだ」

寂しげな顔をしたシノを横目でみやると、渋々身体をそちらへ向け、手を突き出し鼻を指で弾いた

「〜〜っ!鼻は急所なんでやめてくださいよ!」

「お前が一々辛気臭い顔をするからだ。お前だって言えない事が一つや二つあるだろう?それと同じだ」

「分かってますよ。頭では分かってるんですけど、リィナさんの事をこの世の誰よりも知っていたいと言う気持ちの方が強くて」

口を尖らせて不満げな声を漏らす犬っころに思わず大きな溜息を吐いてしまった

「…お前はそんな事はスラスラ言えるのに抱き着かれると何故倒れるのか意味不明だ」

「……?」

『ぶはっ!シノくんキザだよネ〜』

不思議そうに首を傾げている辺り、無意識なのだろう

それを少し後ろから見ていた彼女は腹を抱えて笑っていて

勿論、ユングは知らん振りで羽繕いに勤しんでいる