下を俯き、目を閉じてふぅ…と息を吐いて再び顔を上げる

ゆっくりとフードを取りながらヴァンの元に歩み寄りそっと身体を寄せた

瞳を潤ませポテッとした真っ赤な唇を尖らせて見上げるとヴァンは小さく息を飲む


「ねぇ、ヴァン?早く、貴方が隠してるそのおっきなモノをリィナにちょーだい?」


オマケにふわりと柔らかい笑みも付けてあげるとヴァンはぐはっ!という謎の声と共に鼻を抑えた

「ヤベェ…想像以上にキた…このまま家に持ってか「ふざけんな変態野郎!!」

さり気なくリィナの腰に回された手に、ついに我慢ならなくなったシノはヴァンに一発蹴りをお見舞いする

獣人の力は種族一と言っても過言ではないが、シノなりに手加減したのだろう

それでも軽く吹っ飛んだヴァンはうぅ…と唸りながら遠くから恨めしそうにシノを見つめる

「てめぇ…折角いいところだったのに」

「うるせぇ!今後一切リィナさんにその汚い手で触るな!変態!」

「お前だって正直一緒に暮らしてたらそういうのしたくなるだろ?」

「なっ…⁉︎リィナさんは神聖な人だ!いや、天使だ!そんな目で見たことなんてない!」

「ハッ…どーだか」

「ガルルル…」

「お前ら…本当に」

ついにブチ切れたリィナの容赦無い重い鉄槌が下されたのは言うまでもない