そして俺はずっと嘘をつき続け、二年が経ったある日、俺はいつものように検査で病院に行った


今回は両親も一緒にいる


『こんにちは、高崎さん。今回はご提案なんですけど……』

先生の話はこうだった


東京の国立病院で診てもらわないかということ


東京は地元の市立病院より技術が発展していて、それなりの治療法があるらしい


俺はこのまちから離れるの嫌だった


けれど俺の両親は違った


息子の病気が少しでも治る可能性があるならと