「ぼく、たかさきはると。なにしてんの?」 「こんにちわ。あのね、どろだんごつくってるのー」 「ぼくもやっていい?」 「いいよー」 あたし達が出会ったのは13年も前のこと 今と同じような暑い日だった 近所の公園でひとりで遊んでいたら、ハルが声をかけてきたの それがあたしたちの始まり その日あたしは、ハルに泥団子を顔面に投げつけられた。 泣いたのはもちろんあたし… ではなく、ハルだったね あたしがすっごく大きな声で怒ったら、泣いちゃったよね…