━━━━━━━━━━ 気づけば夏休み前日になっていた 玄関のドアを開ける このドア、こんなに重かった? 頑張る、とは決めたものの、どうしたらいいかわからない 電車でたまに会うことはあったけれど、いつも隣にはあの綺麗な女の人がいた 彼女じゃないって言ってたけど… 頑張るって決めたけど… 楽しそうにしてる姿を見せつけられたら何もできないよ 「…ちゃん…優希ちゃん!」 はっと顔を上げると麻里さんがこちらをじっとみていた 「あ…!麻里さんごめんなさい、ボーっとしてて…」