「実はその時、父親の転勤が決まったんだ…」
ハルは水を一口飲んでから話し始めた
ハルの話はこうだった
おじさんの仕事の都合で東京へ引っ越すことになった
そのことはちゃんとあたしにいうつもりだった
けど言えなかった。
引越しの日があたしの誕生日とかぶったから。
なんとか両親を説得して次の日になったけど、その日が誕生日会になってしまった
あたしの悲しむ顔が見たくなくて何も言わずに行ったとか
「知らなかった…気づかなくてごめんね」
「俺の方こそ、ちゃんと言えばよかった」
理由がわかったところで、もう一つ疑問点があった
