帰り、一人で街を歩いてる時ふと思った

毎日何人もの人とすれ違うのに、ハルには全く会えない

ハルは今どこにいる?

どうして何も言わずいなくなったの?


そんなことを思っていたらハルに似た人が前方から来ていた

まあハルではないけど…



けれど彼のバッグについているブサイクなくまのキーホルダーをみて、あたしは呆然とした

あれはあたしが中学の時に誕生日プレゼントであげたキーホルダー

その時ハルは「気持ち悪い」と笑っていた


「え…?」

気づけばあたしはその人の腕を掴んでいた


うわ!あたし何してんの?!

「す…すいません…」


あくまでもあの人はハルに似た人。

あのキーホルダーもたまたまかぶっただけ。


ハルなわけない…



「…優希?」